小柄の小松です。今回は洋服のサイズを決めるときの考え方について。
サイトによっては”身長〇〇cmならSサイズ”なんて目安が書かれてたりしますが、実際はほとんどアテになりません。
洋服は実際に着て動く日用品でもある。そこにサイズ選びのヒントがあります。
低身長男子の洋服のサイズ選びは”オシャレと着心地のバランス”がポイント
タイトル通りですが、洋服のサイズ選びは”オシャレと着心地のバランス”であるといえます。
ここでいう着心地とは主に”動きやすさ”のことです。
モデルさんがどれだけカッコよく着こなしていたとしても、実生活で動きづらかったら魅力が半減してしまうんです。
ネット上のサイズ感は”オシャレ重視”
ネットで検索すると低身長男子のファッションは意外と出てきますが、ネット上のサイズはオシャレに見えることを重視しています。
そんなの当たり前じゃんという話ですが、これは結構大事なポイントです。
静止画でジャストサイズに見えても、動いたらトップスの裾が上に引っ張られてシルエットが崩れてしまうからです。
たとえばここでは似たようなユニクロのニットを着ていますが、サイズはMとLです。
スッキリ見えるのは右のMサイズですが、こちらは動くとニットの裾が引っ張られて不恰好になりやすい。
一方左のLサイズは少し大きめに見えますが、これくらい着丈に余裕があれば裾が引っ張られてもストレスはあまり感じません。
ニットだけじゃなく、Tシャツなど他の服でも同じことがいえます。
シルエットが綺麗に見えるのは左ですが、首・袖・着丈がゆったりした右のほうが動きやすいのは間違いありません。
実際、トップスが腰位置に引っかかる回数が多いほうが体型は悪く見えやすいですし、なにより裾を直す回数が多いと面倒です。
サイズを上げすぎるとダラシない印象に繋がるので注意が必要ですが、ネット上のサイズ感をそのまま真似するのはあまり実用的ではないでしょう。
意外とメリットが多い”着心地重視”
ネットの着こなしはオシャレ重視が多いですが、動くことを想定した”着心地重視”は意外とメリットが多いです。
1枚で着たときに緩いということは、重ね着したときにちょうどいい身幅に収まってくれるからです。
たとえばここで着ているニットもLサイズで、身丈は68cmとかなり長め。
このニットは公式で身長175cm以上のモデルさんが着ていましたが、実際重ね着してみると身長162cmの小松でも問題ないサイズに収まってくれます。
もしSやMサイズを選んでいたら重ね着で着膨れしてしまい、逆に不恰好になっていたでしょう。
この記事でも書きましたが、特に秋冬はロングコートなど丈の長いアウターを使うことが多め。
重ね着のしやすさ・コートのサイズに近付けるなど、実際は少し大きいサイズのほうがメリットは大きかったりするわけです。
着心地を犠牲にした服は着なくなる
なにより知ってほしいのは、着心地を犠牲にした服は段々着なくなってしまうということです。
丈が短い・身幅がギリギリなど、1回着て感じた違和感はそのままずっと残り続けます。
着たら面倒だと思う服は自然と袖を通すことが減っていき、最終的にクローゼットの奥に追いやられてしまうでしょう。
上に載せたTシャツの小さいサイズは、実生活で使うことはほとんどありません。
丈が短いと秋冬に使いづらいということもあるので、近いうちに手放すことになりそうです。
オシャレと着心地を両立できるサイズを見つけられることもありますが、身長が低いと数センチの違いが大きなストレスになりやすい。首や腰回りが太いという方なら尚更です。
このニットはどちらもLサイズですが、正直パッと見てジャストサイズだとは言い難い。
けれどスタイルの悪い自分にとっては、これが最もバランスが取れるサイズでした。
オーダーメイドでない以上、自分の体型にぴったりハマる服なんて世の中にあるはずがない。
そのなかでどれだけ納得できるサイズを探すか。シビアですが、それが低身長男子の洋服選びといえるのです。
洋服は実際に着て動くものです。同じ身長のモデルがどれだけカッコよくても、実生活で使いにくかったら意味がありません。
サイズ選びは自分の体型に合わせた”ゆとり”が必要だといえるでしょう。