小柄の小松です。今回のTシャツから見た洋服のトレンドについて。
以前、こんなツイートをしました。
Tシャツを見てるだけでも"トレンド"の流れが見えてくると最近実感します。
単純にオーバーサイズ化してきてるというのはあると思うけど、長さだけじゃなくて首元・袖・裾・ポケットの形とかいろんなバリエーションがある。
ユニクロUのクルーネックTがいつも目立つところに置いてあるのも納得がいく。— 小柄の小松@服好きミニマリスト (@komatsu162) August 18, 2020
Tシャツを見てるだけでも”トレンド”の流れが見えてくると最近実感します。
単純にオーバーサイズ化してきてるというのはあると思うけど、長さだけじゃなくて首元・袖・裾・ポケットの形とかいろんなバリエーションがある。
ユニクロUのクルーネックTがいつも目立つところに置いてあるのも納得がいく。
洋服の最小単位といってもいいTシャツですが、小さな面積でも世の中の流行が詰まっているように感じます。
これらの特徴を何となく知ってるだけでも、洋服のトレンドが見えてくるかと思います。
ユニクロのTシャツから見る洋服のトレンド【素材・袖丈・襟の形の違い】
タイトル通りですが、ユニクロのTシャツの特徴を見ると数年前とのトレンドの違いが見えてくるように感じます。
首まわりのデザイン、袖丈などのシルエット、使われてる生地の素材について順番に考えていきます。
首まわりの装飾

まずデザインについてですが、これはほとんどのTシャツが数年前と違う傾向があることがわかります。
特に首まわり、襟の形が目立つデザインになってるように感じるんですね。

たとえばクルーネックTシャツですが、襟の部分が太めになってるのが最近の主流。
クルーネックの場合、襟を太いと首まわりに”高さ”を出すことができるんですが、高さがあると通常のTシャツより”大人っぽさ”を出すことに繋がってきます。

高さ=大人っぽいというのはピンとこない話ですが、これはスーツスタイルを思い浮かべるとわかりやすいかと思います。
Yシャツにネクタイを合わせると自然と首まわりが高くなります。こういった高い状態を表現できると、スーツの大人っぽさを出すことに繋がるという仕組みです。

この2つのTシャツの首まわりだけを比べてみると、左のほうが高さがあることがわかるかと思います。
首まわりがあまりに詰まっていると顔が大きく見えやすいというデメリットもあるんですが、クルーネックに関してはこういった高さがあるものが多い。

上のTシャツはユニクロUのクルーネックTという商品ですが、実際店舗に行くとこのTシャツは1番目立つ店頭に置いてあります。逆にに定番だったスーピマコットンTシャツは店の奥でひっそりと売っている。
ユニクロUのアイテムは海外デザイナーとのコラボ企画で、服好きの間で注目されてるシリーズ。
しかし服好き以外の人たちも手に取りやすくすることで、無意識に僕らの感覚をトレンドに寄せてくれているとも捉えることができます。

ちなみに最近のユニクロは”UTシリーズ”でも襟の装飾を意識したものが増えています。
UTはアニメやゲーム、その他アーティストとコラボしたデザインTシャツを展開する企画。
デザインだけでも十分魅力的ですが、さりげなく洋服のトレンドを取り入れていたりする。僕らの洋服選びは、知らないうちにトレンドの影響を受けていたりするんですね。

袖の長さ・幅

次にシルエットについてですが、特に顕著なのは袖の長さや幅です。
着丈が長いオーバーサイズな服を着る人が定着してきましたが、袖まわりがゆったりしているだけでもオーバーサイズな印象を出すことに繋がっているんです。

たとえばこの2つのTシャツなら、右のほうが袖丈が長いのがわかるかと思います。
実は左のTシャツも袖丈はむかしの服より長めですが、右は5分袖寄りの長さ。

オーバーサイズ=裾丈が長いものというのかわかりやすいですが、このオレンジTシャツはむしろ裾丈が短めです。
けれど袖丈を長めにするだけでも、Tシャツにゆったりした雰囲気をプラスすることができる。
オーバーサイズと聞くだけで抵抗がある方も多いと思いますが、こういった部分的にゆったりした服なら自然とトレンドの服を取りいえることができるのではないでしょうか?

素材はツヤorヘビーウェイト?

最後に素材についてですが、これは大きく分けて2パターンに分かれてるように思います。
1つは表面がデコボコとした表情のある素材が増えているということ。

こちらは最初に紹介したユニクロUのクルーネックTですが、生地はTシャツとしては分厚い”ヘビーウェイト”と呼ばれるタイプ。
ガサっとした風合いのTシャツは子どもっぽく見えやすいですが、1枚で着たときに地味に見えにくいというメリットがあります。
数年前の無地Tシャツはツルッとした滑らかな素材のものがメジャーでしたが、最近の無地Tシャツは素材に変化を付けてるものが多めです。


逆にこちらはツルッとした素材のTシャツ。
上のグレーTシャツは特にオーバーサイズというわけでもない普通のものでしたが、こちらはポケット付きで袖丈を長くしたりしていて、そのままだと子どもっぽくなりやすい。
そこで素材をスーツのシャツのように光沢・ツヤのあるものにすることで、大人っぽさをプラスしてるという背景があるんですね。
ガサっとしてるのとツヤがあるのとでは真逆ですが、要はTシャツが単体で地味に見えず、なるべく子どもっぽく見えないように調整しているというこことになります。
そうじゃないTシャツも売っていたりしますが、素材が違うと意外と見え方が変わってくるもの。
Tシャツという1つのカテゴリーを見るだけでも、一定の傾向があるのが洋服のおもしろいところではないでしょうか?
ということで今回のポイントは…
・丸襟だと分厚いor高さがある服が多い
・袖丈の長さでオーバーサイズを表現してる
・素材はツヤorガサっと風合いが多め
トレンドを意識した服が自然と手に入るようにしてるのもユニクロの凄いところ。ぜひ今回の話を頭の片隅に入れてみてください。
